ねこじぞう本舗

家族(猫6匹)との日常や、郷里の思い出を忘れずにとどめておきたいなあとか思ってゆるゆる始めてみました。アニメや漫画も好きなので、イラストもアップしつつお気楽にやって行こうと思います。不定期更新。

なれど波高し

筒粥神事(つつがゆしんじ)
については去年の7月頃にチラッとだけ書いた記憶があるのですが、全国各地で小正月の一月十五日に行われる神事です。(違う日に行う神社もあります)
粥占(かゆうら)・管粥(くだがい)とも言われ、元々は集落や一族等の単位で行われた民間行事だったそうですが、現在は一部神社で執り行われる神事として残されています。


何故、冒頭筒粥神事なのか…? というと、
今年もとうとう出たからです…。
『三行半』が………。
筒粥神事で占われるのは主に農作物の出来・不出来、日雨風といった気象、そして世の中の事象です。
特に諏訪大社下社春宮(長野県下諏訪町)で行われる神事は、その的中率の高さから毎年注目を浴びています。 特に世相で───。 


神事の手順や用いる道具は神社によっても違いがあるので、それぞれの詳しい説明はここでは省きます。 (筒に用いるものが竹や葦だったり、ひと月放置してカビの生え具合を見て判断するやり方もあります。)
ただちょっと一点だけ、筒にする植物【葦】(ヨシ・アシ)について、小話を書かせて頂きます……


話が脱線しましたが…(いつもの事だけど…(-_-;)…)上記の理由により、さも違う植物のように思われるものは、実は同じなんですよ。 という事を一応説明いたしますね。
神社でも呼び方が違うので結構混乱する人が多いんですよ…。


さて、本題の諏訪大社を例として、筒粥神事の手順を挙げますと、


〇 14日の夜に筒粥殿に入り、43種類の農作物名と世の中を記したヨシの茎44本(銘柄や
  本数は年によっては違っている)を束ねたものを、米と小豆と共に水を入れた釜に入
  れ、木の棒を両手でもんで火を起し、神職8人が窯を見守りつつ祝詞を繰り返し唱え
  る。
 15日早朝、一晩中炊きあげたヨシの茎を神職が1本ずつ縦に切り割り、その中に入っ
  たかゆの量や状態を神託として見て、作物や世相を占う───


というやり方で神事が執り行われています。


今年の神事の結果について、毎日新聞の記事によると、
「神託(五分満点)の「世の中」は去年と同じ「三分五厘」。 例年になくかゆの入りにばらつきが多く去年より少し落ちる。要注意の年ではないか。 亥(い)年は災害の多い年で、過去に関東大震災や阪神大震災などがあった。 今年は特に災害に気をつけて良い年に」という事でした…。


三分五厘……これは別名、三行半(みくだりはん)と呼ばれて凶相に当たり、東日本大震災の時も世相にこれが出ました。
その翌年はやや運気が上がったかと思いきや、翌々年また下がり始め、去年に引き続きどころか、大警戒のお告げになってしまいました……(-_-;)
勿論、神社によって結果はバラバラで、地震の少ない年であったり、猛暑であったりと、様々に結果が分かれておりますので、あまり深刻になる必要はないとは思います。
ただ………
災害は忘れた頃にやって来る。
人は何故か「自分は大丈夫」という何の根拠もない自信を持っているもので、いざという時何もできずに「あの時こうしておけば良かった…」とか、後から怒涛のような後悔の念に苛まれたりしますよね。
だからこそ!今、出来る限りの備えをしておくべき!! ですよね!!


今のワタクシたちには、統計データも 科学的判断材料も 個人的研究も、完全ではないにしろ役に立つ情報は山のようにあるのですから、これを活用しない手はありません。
例えば最近注目度の高い南海トラフ地震─────


『天災から日本史を読みなおす』(磯田道史/中央公論新社)によると、南海トラフ地震は約100年の周期で発生しており、150年の間に起きなかった事は一度もないという事が書かれています。
江戸時代以降から数えて南海トラフを震源とした地震は6件。 
最後に南海トラフの地震があったのは1946年の昭和南海地震。 それから既に70年以上経過しています。
(1944年の東南海地震や、1854年の安政東海地震の32時間後に発生した安政南海地震は、関連地震としてカウントしています。)


という事から、30年以内に地震が発生する確率は…とはじき出された国の予想は80%……

宝永地震の49日後には富士山も大噴火を起こしており、それから300年余り不気味な静寂を保っております…。


また、埼玉に住んでいるワタクシにとって無視できないのが首都直下型地震
東北大学災害科学国際研究所の遠田晋次教授が、東日本大震災後に地震波や地上の動きを分析して、負荷の蓄積を表した地図を発表しています。(2013年度)
その中で最も気になったデータが、「関東に未知のプレートが存在する可能性がある」という空恐ろしいものでした…(-_-;)


これは更なる研究を俟たなければならないのですが、何れにせよ埼玉ド真ん中(-_-;)なので、ここに居を構えた以上、ワタクシは覚悟せねばなりません…。


火山列島であり地震国の日本、どこに住んでいようが、いつか必ず起こり得る事態。 
自然災害は人も時も場所も選びません。いつ何時災害が起こるか分からないし、人はその圧倒的な力の前に全くの無力です。 
混乱の中、ライフラインの復旧や物流の移動がいつ再開されるか分かりません。


「政府も自治体もあてにはならない。 他人からの援助はない。」


ういうスタンスでいなければ多分、相当困難な展開が待っていると思う。
小さなお子さんがいる御家庭や、動物を飼っている方は特に。
今のうちに、自力で生き延びるための装備・避難ルートや場所の確認をしておくことが大切です。


万が一に備えて、先ずは一週間~二週間を生き延びるための備蓄。
ストックを作ってそこから毎日の食事の分を出して、使った分だけ補うようにすると割と簡単です。(最初は出費が大きいですが…)
動物がいる御家庭は尚の事、避難所に入れない可能性もあるので、同じように動物を飼っている御近所の方と相談したり、動物と一緒に避難できる場所を別に作る事を自治体と話し合う事も必要だと思います。 アレルギーの方がいらっしゃる可能性もありますし。


とにかく! 愛する家族を守るために、必要な事は全てやる!
ママはサバイバーとして絶対に強くなるぞ!!


今年も決意の小正月でした。

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