ねこじぞう本舗

家族(猫6匹)との日常や、郷里の思い出を忘れずにとどめておきたいなあとか思ってゆるゆる始めてみました。アニメや漫画も好きなので、イラストもアップしつつお気楽にやって行こうと思います。不定期更新。

お花見まであと何軒?



今日はお花見行くぞ!湯島天神行くぞ!!


…そう言っておきながらここは何処だろう……。
私の寄り道ぐせは、自分でも半端ないと思う時がある…。
電車に乗り込んだ時は「北千住で千代田線に乗り換えて湯島下車だな」と決めていたのにも拘らず、千代田線に乗っている間に西日暮里で途中下車。
「一応桜の状況も見ておこうかな。ナイトライダー(黒椿の品種)も咲いてるかもしれないし…湯島天神まで歩いて行ける距離だし…」とふらり…。
友人と行く時は目的の場所とコースを決めて歩くので割ときっちりするんだけど、一人で時間に余裕があったりする時は大概こうなってしまう…(^_^;)
見た事のない植物があったり、興味をひかれる小道や風景があったりすると、ガンガン コース・アウトしまくってしまうのは子供の頃から全く変わっていない。


で、今回始めに立ち寄ったのは谷中の経王寺。
目的はナイトライダーを見るため、です。

ここは日蓮上人の作と伝えられる大黒天が鎮守しており、藤の花が咲く頃に観光客が沢山訪れる藤の名所でもあります。皆さんそっちの方に気が向いているのでスルーしてしまいがちなのですが、門の扉に目を向けるといくつか穴が開いている事に気付かれると思います。

※輪王寺は国立博物館の東隣にあって【御車返しの桜】と大きな枝垂桜がある桜の名所でもあります。歴史を感じたい方も、落ち着いて静かに花見をしたい方も、一度お立ち寄りになってはいかがでしょうか。4月8日の花祭りには甘茶が振る舞われますよ―(#^.^#)

経王寺を出て、右折して谷中銀座へ…繰り出したいのを押しとどめ、上野公園方面へ真っ直ぐの道路をてくてく。午後から天気が悪くなるという事だったし、写真撮るなら日差しがある方がっっ!!と言い聞かせつつ歩くも、谷中は気になるものが多くて……。


                       【榎本屋】台東区谷中5-9-22  

山岡進ホームページhttp://okoshibumi.2p5.jp/okoshibumi/okoshibumi1_okoshibumi.html
既に寄り道状態に陥ってるな。軌道修正しなきゃな。と、彫塑館前をスタスタ通り過ぎて、順調に……つかまりました……(^_^;) 今度は【旅するミシン店】さんです…。
入口から気になりすぎて入らずにはいられませんでした。

名残惜しかったのですが、またそのうちに…!(桜も見に来るし)と後ろ髪惹かれつつ、お店を後にしました。

旅するミシン店】日暮里駅から徒歩5分の場所で朝倉彫塑館の並びにあります 。    

         http://tabisurumishinten.com/  https://twitter.com/tabisurumishin
         https://www.facebook.com/tabisurumishinten
谷中界隈は寺や古い街並みを散策する方だけでなく、芸大や文化施設の近い場所なので客層も歴史や芸術に関心のある方が多いような気がします。そのせいか沢山のギャラリーや作家さんたちの手作りお店が軒を連ねるのも、他の地域よりも多くて密集してるので、確かに「下町の銀座」という感じがしますね。(本家の銀座には800を超えるギャラリーが集中しており、密集度は世界一です※画廊だけだと約250軒ほど

ちょっと行くとこういうお店とか…

こういうお店とかがあって、じっくり覗きたくなります!!
でも今日はっ!梅を見に行かなきゃっ……!!


お腹を空かせながらカヤバ珈琲店を素通りし、

クジラの誘惑に負けそうになりながらも科学博物館を抜けて、

上野公園の不忍口にある満開のオオシマザクラにちょっと心惹かれながらも、

ようやくたどり着いた湯島天神…!

……だったのですが……(-_-;)
今年は梅のはずれ年だったのか咲き揃えが悪くて、女坂などは蕾がとても少なく、木が弱弱しい感じでした。

…梅の花の写真が満足に撮れなかったのはとても残念でしたけど、たまにはこんな時もあるんですよねー…いつもいい状態とは限らない…。
…でもでも!やっぱり紹介しておきたい。湯島天神の枝垂梅の見事な事を!!
という事で、これは去年の写真ですが咲くと豪華なんですよ!!こんな風に\(^o^)/

ついでにこれも

綺麗ですよねー…(#^.^#) 咲き揃うと本当に見事なんですよね、この庭は。
今年は暖冬で例年より花が早く咲いたり遅れたり、季節感の違う花が一緒に咲いていたりして、何だかタイミングが計れませんでした。
きっと来年は梅も元気を取り戻して沢山の蕾を付けるだろう事を祈りつつ、今回の梅見は終了~。
でも桜がもう間もなくなので、まだまだ花見はこれからです!
今住んでいる越谷市も桜の名所や花の名所が沢山あるので、頑張って制覇したいと思います。沢山お花と風景が撮れるといいな~\(^o^)/



     今回の戦利品(#^.^#) 帰りにミモザの花を買って帰りました♡


梅まつり、去年描いた絵が少し気に入らなかったので、背景を描き換えました。
こんな風に夜梅見物してみたかった。という願望です(笑)



(#^.^#)いつも読んで頂いて有り難うございます~。
   アップした後で見直すと、色々誤字脱字・補足必要な
   個所などを多々発見するので、初めにお読みになられ
   た方には非常に申し訳なく思っております…。
   修正できるものは何とかしますが、写真と文字の貼り
   付けした部分は全取り替えじゃないと直せないので、
   そのままにしておいてます…(^_^;)
   愛嬌と思って捨て置いて下さい(笑)
 浅学菲才な者でございますが、これからも宜しくです~\(^o^)/

【目黒雅叙園】は陸の【竜宮城】だった…

各地でひな祭りイベントが開催される中、目黒雅叙園で【百段雛まつり~みちのく雛紀行~】という展覧会が3月6日で終了という事を知って、慌てて駆け付けた前日5日。

雅叙園自体お初に御目通りになりますので、珍しくちょっと小綺麗にして伺いました。

なんてったって雅叙園です。叙々苑ではありません。焼肉食うぞースタイルでは行けない総合結婚式場です。身の程を知る限り、一生足を運ぶことはないだろうと思っていた場所です…(~_~;)

入口から既に「一般庶民お断り」と言われそうな敷居の高さを感じながら、いえ、今日は客扱いですので…と、チケットを印籠代わりに恐る恐る建物の中へ入りました……。

エントランスから早速雛飾りがお出迎え。

雛祭りなんて行事、子供の頃した事が無かった…。

学校給食で菱餅が出たり、卵の殻や折り紙で人形を作った事がある程度で、こんな立派な雛飾りを間近で見る機会なんて全くありませんでした。

本来の行事は「厄災よけ」などの意味があったそうですが、今や女の子の節句。きらびやかな雛飾りは子供でなくともうっとりしますね。

いざ参らん!とする前に、入場口の壁に『展示物の写真撮影禁止』と書いてあり……。

残念ながら会場のメインの雛飾りはここでお見せできぬでござるよ……(-_-;)

感想だけだとあの華やかさは伝わらないし、何より、内装の絢爛豪華さはどこを取っても一級美術品!!百聞は一見にしかず!!でも何とか伝えたい!!

なので、写真撮影可能な場所だけでも…と、できる限り頑張りました~~!!

撮影したのは一階だけですが、そこだけでももはや美術館でした…!!

このレリーフは漆喰に着彩されたもので、漆喰彫刻ともいわれる鏝(こて)絵です。

このような鏝絵がずら~っと奥まで飾られているだけでも圧巻です!

一枚はタテ約1.8m×ヨコ約3.6m位(目測)です。結構大きいです。

奥の建物に続くディスプレイも幽玄の世界でございました……。

もう言葉はいりませんよね。この世界…。


道草を食う…という表現が実に奥ゆかしいですがこれ…螺鈿細工でございますですよ…

中には人が居りますから、流石に撮影はしませんでしたけど…まあこんな芸術作品が建物全体に施されているわけですから、まさに竜宮城のような御殿ですよ……。

美しいものが洪水のように押し寄せて来るのでもうアップアップです…。

上の4枚は二枚組になっています。場所が狭く、引きで撮る事が出来ませんでしたので半分に分けて撮りました。

花嫁さんがお色直しなどで通る通路に丁度いい題材を選んで配置していますよね。


一階で写せたのはここまでですが……正直、こんなに沢山の作品を一度に見るのはどこぞの絵画展と同じレベルです…。

鏝絵に限らず、その他の装飾品も美術品でしたので、全体がギャラリー。

私にとって芸術作品を観る事はエネルギーの消耗がとても激しく、気力・体力充実してなければ最後まではとても見られません。

残念ですが、他はまた次の機会に取っておこうと思います…。(…写真撮影可だといいですけどね…)


目黒雅叙園は聞きしに勝る名所でした…。

この調子では次のいけばな展でもエネルギー使い果たしそうです(^_^;)

会期中何度も足を運べる魔法のチケット(笑)で、小分け小分けに攻めていきたいと思います。次は友人も誘って滝の見えるカフェでおしゃれに寛ぎたいです。セレブっぽく(笑)


    みんなも一度は行ってみましょう!陸の竜宮城へ!!\(^o^)/

昨日2月29日…だったからね。

注意! これは過去投稿です!いつの間にか消えていた投稿を再投稿したものですので、お読みになった事のある方は飛ばして下さい!!紛らわしい事してスミマセン!
日曜日は東京マラソンという一大イベントが開催されました。朝は久し振りに霜が降りて冷たかったのですが、昼には暖かくなっていいお出かけ日和でした。
前日、ワタクシは夜勤でございまして…朝帰って来ても出かけられず、またこの夜も出勤でござったので何にもない一日でした…。
そして翌日は仕事明けでしたが、疲れてどこにも行けないだろうから、せめて帰りしなお花だけでも…と寄り道して、咲き誇る椿を撮りました。

夜から小雨がパラついてたので少し濡れていました。青空をバックに…とはいきませんでしたが、どんな天気でもやっぱりお花はキレイで和みます(#^.^#)


閏日に因んで何か記事を書こうかと思ったのですけど、ちょっと具合が良くなかったので夜まで寝てました…。アップするのに日付を跨ぐことになるけど、私的にはまだ29日なので(笑)ちょこっとだけ。


閏年が採用されるようになったのは紀元前46年、「ユリウス暦」がローマで使用されるようになってからの事です。更にその後精度を増した「グレゴリオ暦」が誕生して、日本でグレゴリオ暦が採用となったのは明治5年(1872年)12月2日の次の日、本来明治5年12月3日を明治6年1月1日(1873年1月1日)改暦しました。
ローマはどうだったかは分かりませんが、明治の日本は改暦によって非常に混乱しました。
時計はそれ以前からお目見えしていましたが、『西洋の各国においては昼夜を二十四時に分かつ。……西洋時計をもって時を知るには、十二時のみ我が昼夜の九つ時に適合し、その他は何時何分何秒をもって知るの他なし。』(明治2年4月29日・開知新報)
と、時計の見かたを説明しつつ、一日が24時間だという事を新聞で大々的に告知しなければ時間の【設定】が理解できませんでした。
それが今度は日付が一気に変わるのです。
『朕推(おも)うに、我国通行の暦たる、太陰の朔望をもって月を立て、太陽の躔土(てんど)に合す。故に二、三年間必ず閏月を置かざるを得ず。置閏の前後時に気候の早晩あり、ついに推歩の差を生ずるに至る。…』(明治5年11月・新聞雑誌)
と、前振りを置いて何故変わらないといけないのかを一応説明していました。混乱を避けるために、「一年を365日とし、4年毎に閏年を設ける事を、来る12月3日から実施しますよ~」と告知したのです。
布告したのが11月9日で、あとひと月も無いという急激な改変ですよ…。
年末を飛び越えて急に新年お正月となるので、国民は年末の諸々をすっ飛ばす事になったのだからそりゃあ混乱でしょうよ…。年末の支払いや仕入れの予定だって云わば帳消し。「12月急に無くなっちゃって新年になったから、お金渡すのもちょっとごめんなさいね~~!」と無茶苦茶な契約不履行もあったようで、借金を抱えて倒産や夜逃げ、首吊りなどという悲惨な事件も数多く、改暦によって多々犠牲があったそうです。
要は明治政府が財政難で、しかも当時の横浜の造船所にならって同じ月給制としていたので、一年に13ヶ月(旧暦)よりは12ヶ月の方が支払いも少なくて済むと考えた苦肉の策な訳です。諸外国との約束事の日時が太陰暦と太陽暦で混乱する事も避けて…という事もありますが、主に金の問題です。(苦笑)
何時の世も犠牲になるのは庶民ばかり…。政を取り仕切る政治家だけが肥え太る。
グレゴリオ暦になってから旧暦よりも単純に月日が分かるようになって、便利になったのはとても有難いですね。閏日の調整も4年に一度で済むのですから。
祭事については旧暦で取り仕切るという事もまだまだ残っている地域もあれば、旧暦の日にちをそのまま新暦の暦に当て嵌めて季節に混乱が生じている行事もあるしで、暦一つ取ってもなかなかに面白いですね。
今年は一年366日。
一日増えた時間はどのように過ごされましたでしょうか、皆さん。


※ごめんなさい!!! 今(2020年3月1日)書いてる原稿の関係でこの記事探してたら、何故か投稿されてなくて「下書き」の状態で埋もれておりまして…慌てて「公開」にしたら「新着投稿」みたいになってて……過去投稿なのに読んでしまわれた皆さん、申し訳ございません!! 今頃気が付いた私が悪かったです!!

ラスト・イルミネーション

■気が付いたのは日付が変わってからの事………
「あああああああ14日までだったああああああっっ!!(>_<)」
……年末からバレンタインデーにかけて街を彩るイルミネーション……
沢山写真を撮るつもりだったのに、すっかり忘れてしまっていたワタクシ…(-_-;)
一気にイルミネーションだけをアップしようと思って撮り溜めていたのは数点だけで、し
かも使えそうなのは……うぐっ…!あまりない…っっ……(-"-)
……後悔しても仕方ないので、一番残念だった恵比須ガーデンプレイスから……。



これを撮って直後、バッテリー切れで撮れなくなってしまったので、今度また来よう…
と思って結局行けなかった(-_-;)
お蔭様でこのようなピンボケをアップする事に~。ちょっと悔しい!


ついでに、すぐ近くでしたので新橋のSL広場にも立ち寄りました。
SLも電飾がまばゆい夢列車に変身していて、ファンタジックでした。


沢山の見物客が集まっていましたが、中には会社帰りにちょっと一杯…のお父さん方もい
らっしゃって、度重なる妨害 (絡んでくる(-_-;)…)にも遭いながら撮れた貴重な二枚です。
……多分、もう新橋には寄らんぞ…。


そして、これだけは何とかきっちり撮れた!
    圧巻だったスカイツリー\(^o^)/

スカイツリーが間近に見られる広場は、クリスマスイルミネーションで飾られた木々で明
るく輝いてました。 光の反射で何度もピンボケしましたが、チャレンジを続けてやっと
納得…というか、妥協した一枚です。正直、ずっと上を向いてて首が痛かった…(^_^;)
スカイツリーも撮りたかったけど、ここに来た一番の目的はプロジェクションマッピン
グでした。一発勝負で行くつもりだったので写せるか少し不安でしたが、頑張りました。

ダイナミックな動きをするので結構苦戦しましたが、何とか目的は果たせました。

欲を言うと、もう少し広い範囲で投影して欲しかったです。

きっと今年も新しいマッピングで楽しませてくれるんじゃないかと、期待してスタンバっ

てみたいと思っています(笑)


…手持ちの写真でブログに出せるのは残念ながら今の所これだけですだ……(-_-;)
もう少し頑張って行けばよかったんでしょうけど、予定が色々詰まってまして、完全に忘
れておりました。14日という日付を見るまでは…。
……毎年大体、東京ドームシティーや有楽町マリオン、丸の内とかはバレンタインデーま
でイルミネーションやってるんですよね…。本当に私ったら抜け作…(-_-;)
悔しいので、東京でまだイルミネーションをやっている所はないか捜してみましたら、


     ラフォンテ代官山 ~3月22日迄
     としまえん 「ウインターファンタジア」~2月28日迄の土日祝日のみ
     赤坂サカス ~2月25日迄
     東京タワー 「ウインターファンタジー」~2月29日迄


と、4ヶ所だけありました。これならまだ間に合います!
そして、これは是非行きたい!
     
     ビーナスフォート「Venus Starium」 ~3月13日(日)迄
       https://www.venusfort.co.jp/venusstarium/


だあああああっっ!全く見逃していた!!プロジェクションマッピング!!
ここで写真撮影が可能なのかは分かりませんが、観るだけでもいい!行きたいっ!


今冬最後の光のイベントですから、年末忙しくて見に行けなかった方も、人混みが苦手な
方も、今がチャンスかもしれません。
春になれば春のイベントが目白押しです。花の季節は次々と訪れます。
ここは行動あるのみ!です!


    今年の夜桜がきれいに写せるように、夜景写真の練習も兼ねて、

              頑張って行ってまいります\(^o^)/











堺幸村どうでしょう

■テレビを見ていると、今やすっかりお馴染みになったけど、実は劇団出身という俳優さ
んが大勢いらっしゃるという事は皆さん既に御存じでしょう。
私もちょっと前までは舞台に足しげく通っていたクチですから、テレビ以前のご活躍を見
てきているわけで…。贔屓の役者さんが小劇場の舞台からテレビへと全国区になった時は
映像で見られる喜びと、ますます離れて行ってしまう様な少しばかりの寂しさを感じてい
ました。
古田新太さんや小林隆、佐々木蔵之介……と、大好きな俳優さんを挙げればキリがありま
せんが、皆さん本当に素晴らしい俳優さんばかりで、どちらが一番なんて選べません。


堺雅人さんも贔屓の役者の一人で、とても面白くて尊敬しているのですが………
【2016年NHK大河、真田丸主演 堺雅人】の一報を見た瞬間、
「真田幸村、全然イメージじゃないんですけど…(-_-;)」
と、一抹の不安を覚えました……。



■脚本の三谷幸喜さんは【新選組!】に続き二度目の大河ですが、幕末好き系女子として
前回の三谷流幕末史は、今までにない大河のスタイルでとても楽しませて頂きました。
だがしかし。
え?堺雅人が幸村…?他にマッチする役者さんいるでしょ…?
大方の真田幸村ファンはきっと口をそろえて「何で?」と思ったのではないでしょうか。
何せ「ひのもといちのつわもの」(日本一の兵)の話です。
戦国無双やら戦国BASARAやら、アニメにもなって美形の人気キャラとしても一・二
を争う程の人物。これらを経由して歴史好きになった方も多いでしょう。
なのに…穏やかで、優しそうで、知的で……猛将とは程遠いイメージの堺雅人に何故…?
そう疑問に思いつつ、初回の放送をおっかなびっくり見ました。


ああ、そうか。三谷流戦国史か。


新選組の時と変わらないスタンスで「戦国」と、「真田信繁」を書くつもりなんだな。


……現在5話までの時点で堺雅人に違和感はなく、また、真田を取り巻く戦国武将達もす
んなり入って来る。 歴史的にかなり重要な部分でも、他なら結構尺使っただろう話も、
三谷さんはサラリと流してしまった。まるで「噂話を聞いただけ」の感覚で。
そして大河では際立つコントのようなやり取り。緊張感の欠片もないありふれた日常。
そうなんだよなー。
人となりを細かく書くからこそ、普通の世界がそこにあるんだよな。


■三谷さんの作品って直訳じゃなくて、いつも遠回りに見せながら事象に近付いた時にズ
ドンと重さを落としてくる……まるでスウィングバイみたいに。
皆どこか可愛げがあるでしょ?定番の戦国武将のイメージじゃないでしょ?
そりゃそうだよ。にんげんだもの。
だからこそ憎めない。何だか愛着が湧いてくるようなそんな人達がそこに生きている。


「ひとりひとりは皆とても優しいのに 何も傷つけ合う事などないのに」
                   (さだまさし・しあわせについて)
「あの偉い発明家も 凶悪な犯罪者も みんな昔子供だってね」
                   (THE YELLOW MONKEY・JAM)


この歌詞が浮かんでくるような優しい目をして、世界を作っている気がする。
だから好きなのかな。三谷作品は。
いつも戦略を練って、緊張感で苦虫噛みつぶしているような顔の人だったら「敵味方」
「好きか嫌いか」でしか判別しないけど、三谷さんの戦国武将は「みんな死なないで!
戦わないで!」って思えるような人ばかり…。
そこが戦の愚かさや、命の尊さを感じさせる「重さ」になってくる。
【真田丸】を作る役者さんは皆そんな「人」でなければならない。
些か抽象的な言い回しですけど、堺雅人が真田信繁に抜擢された理由が少しわかった気
がしました。「幸村」へと進んでいく道筋も。
堺さんもとても勉強家でよく本を読んで調べる方ですから、信繁作りに抜かり無く細か
い部分まで「再現」してくれるんじゃないかって期待すら湧いています。
幸村だって始めから「幸村」だったわけじゃないし、表舞台にピックアップされたのは
戦国のワンシーンだけだったのですから。既成の「真田幸村」像じゃなくて、人間・真
田信繁を三谷さんとタッグで作って見せてくれる事に、今更ながら「こりゃ絶対スゴイ
作品になるわ!」と毎週楽しみで仕方ありません\(^o^)/


■まだまだこれから。一年かけて描かれる大河ドラマですから、まだ「イメージじゃな
い」と思っていらっしゃる方も、じっくり人間模様を見てほしいと思います。
終わる頃にはきっと、離れがたい「幸村」像に変わっていると思いますよ(笑)
堺・信繁だけじゃなく、モジャモジャ・信幸(大泉洋の事ね)も、勘助・家康(内田聖陽)
も、どうやって歴史の表に押し出されていったか、じっくり「観察」したいと思います。