ねこじぞう本舗

家族(猫6匹)との日常や、郷里の思い出を忘れずにとどめておきたいなあとか思ってゆるゆる始めてみました。アニメや漫画も好きなので、イラストもアップしつつお気楽にやって行こうと思います。不定期更新。

堺幸村どうでしょう

■テレビを見ていると、今やすっかりお馴染みになったけど、実は劇団出身という俳優さ
んが大勢いらっしゃるという事は皆さん既に御存じでしょう。
私もちょっと前までは舞台に足しげく通っていたクチですから、テレビ以前のご活躍を見
てきているわけで…。贔屓の役者さんが小劇場の舞台からテレビへと全国区になった時は
映像で見られる喜びと、ますます離れて行ってしまう様な少しばかりの寂しさを感じてい
ました。
古田新太さんや小林隆、佐々木蔵之介……と、大好きな俳優さんを挙げればキリがありま
せんが、皆さん本当に素晴らしい俳優さんばかりで、どちらが一番なんて選べません。


堺雅人さんも贔屓の役者の一人で、とても面白くて尊敬しているのですが………
【2016年NHK大河、真田丸主演 堺雅人】の一報を見た瞬間、
「真田幸村、全然イメージじゃないんですけど…(-_-;)」
と、一抹の不安を覚えました……。



■脚本の三谷幸喜さんは【新選組!】に続き二度目の大河ですが、幕末好き系女子として
前回の三谷流幕末史は、今までにない大河のスタイルでとても楽しませて頂きました。
だがしかし。
え?堺雅人が幸村…?他にマッチする役者さんいるでしょ…?
大方の真田幸村ファンはきっと口をそろえて「何で?」と思ったのではないでしょうか。
何せ「ひのもといちのつわもの」(日本一の兵)の話です。
戦国無双やら戦国BASARAやら、アニメにもなって美形の人気キャラとしても一・二
を争う程の人物。これらを経由して歴史好きになった方も多いでしょう。
なのに…穏やかで、優しそうで、知的で……猛将とは程遠いイメージの堺雅人に何故…?
そう疑問に思いつつ、初回の放送をおっかなびっくり見ました。


ああ、そうか。三谷流戦国史か。


新選組の時と変わらないスタンスで「戦国」と、「真田信繁」を書くつもりなんだな。


……現在5話までの時点で堺雅人に違和感はなく、また、真田を取り巻く戦国武将達もす
んなり入って来る。 歴史的にかなり重要な部分でも、他なら結構尺使っただろう話も、
三谷さんはサラリと流してしまった。まるで「噂話を聞いただけ」の感覚で。
そして大河では際立つコントのようなやり取り。緊張感の欠片もないありふれた日常。
そうなんだよなー。
人となりを細かく書くからこそ、普通の世界がそこにあるんだよな。


■三谷さんの作品って直訳じゃなくて、いつも遠回りに見せながら事象に近付いた時にズ
ドンと重さを落としてくる……まるでスウィングバイみたいに。
皆どこか可愛げがあるでしょ?定番の戦国武将のイメージじゃないでしょ?
そりゃそうだよ。にんげんだもの。
だからこそ憎めない。何だか愛着が湧いてくるようなそんな人達がそこに生きている。


「ひとりひとりは皆とても優しいのに 何も傷つけ合う事などないのに」
                   (さだまさし・しあわせについて)
「あの偉い発明家も 凶悪な犯罪者も みんな昔子供だってね」
                   (THE YELLOW MONKEY・JAM)


この歌詞が浮かんでくるような優しい目をして、世界を作っている気がする。
だから好きなのかな。三谷作品は。
いつも戦略を練って、緊張感で苦虫噛みつぶしているような顔の人だったら「敵味方」
「好きか嫌いか」でしか判別しないけど、三谷さんの戦国武将は「みんな死なないで!
戦わないで!」って思えるような人ばかり…。
そこが戦の愚かさや、命の尊さを感じさせる「重さ」になってくる。
【真田丸】を作る役者さんは皆そんな「人」でなければならない。
些か抽象的な言い回しですけど、堺雅人が真田信繁に抜擢された理由が少しわかった気
がしました。「幸村」へと進んでいく道筋も。
堺さんもとても勉強家でよく本を読んで調べる方ですから、信繁作りに抜かり無く細か
い部分まで「再現」してくれるんじゃないかって期待すら湧いています。
幸村だって始めから「幸村」だったわけじゃないし、表舞台にピックアップされたのは
戦国のワンシーンだけだったのですから。既成の「真田幸村」像じゃなくて、人間・真
田信繁を三谷さんとタッグで作って見せてくれる事に、今更ながら「こりゃ絶対スゴイ
作品になるわ!」と毎週楽しみで仕方ありません\(^o^)/


■まだまだこれから。一年かけて描かれる大河ドラマですから、まだ「イメージじゃな
い」と思っていらっしゃる方も、じっくり人間模様を見てほしいと思います。
終わる頃にはきっと、離れがたい「幸村」像に変わっていると思いますよ(笑)
堺・信繁だけじゃなく、モジャモジャ・信幸(大泉洋の事ね)も、勘助・家康(内田聖陽)
も、どうやって歴史の表に押し出されていったか、じっくり「観察」したいと思います。




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