ねこじぞう本舗

家族(猫6匹)との日常や、郷里の思い出を忘れずにとどめておきたいなあとか思ってゆるゆる始めてみました。アニメや漫画も好きなので、イラストもアップしつつお気楽にやって行こうと思います。不定期更新。

天気晴朗

夜勤明けの朝…新年二日目の車窓からの風景でございます…。

よく晴れて…静かすぎて…ああ…おやすみなんだなあー…って……(゜-゜)


大晦日は年休入れましたが、1日は生憎の出勤。 お正月は2日目だけお休みという変則なんですけど……お正月気分にはまだほど遠く、箱根駅伝と留守録した芸能人格付けチェックでも見ないと全く気分が乗らない────
そんな新年初っ端でございましたが、帰りがけに立ち寄らなければならない場所があったので行ってまいりました。
そう────例の如く上野公園でございます。

お正月は上野で
とかいうフレーズがあったような気がしましたが、正月2日・3日の上野動物園では干支のイラスト入りのおせんべいがもらえたり、動物達とのツーショットが撮れるイベントがあったりで、今年も朝早くから親子連れが並んでおりました。
しかし今回、ワタクシの目的は動物園ではなく国立博物館────
一月一日に年間パスポートが切れたので、ついでに更新して帰ろうと思ったのです。
勿論、【博物館で初もうで】というイベントも毎年開催されているだけあって、動物園ほどではないにしろ既に人垣が出来ておりました…(^_^;)みんな早ぇ~~!

1938年開館の本館。 以前はジョサイア・コンドル設計のレンガ造りの建物だったのですが、関東大震災によって倒壊。(同じコンドル設計の岩崎弥太郎の家は無事だった) 公募で選出された渡辺仁氏の設計により、伝統的な木造建築を鉄筋コンクリートという新しい技法に置き換えて強度を高め、洋風な普請と赤瓦で重厚且つ斬新な作りになっています。(銀魂みたいな感じ…)


門前で門松替わりに飾られている大きな生け花を今年も見上げながらの20分待ち。
…何もしてないとお腹が空くのよねー…。 
こういう時に思い出すのが、昔100円で売られていた小さなイカの燻製。 あれ、結構口さみしくなくて良かったんだけど、かなり前に製造中止になったんだよね…。 
悲しいかな…。


9時半開園からあまり待たずに更新できたので、少しだけ干支にちなんだ作品を見に行ってきました。 うん。 誘惑に勝てなかったんだね(笑)

階段を上ると生け花が颯爽とお出迎え。

今年は2年振りに長谷川等伯の国宝「松林図屛風」が展示されていました。
最も人垣が多くて、迷惑になるといけないので、撮るのは一枚だけにしました。
                       (勿論フラッシュ撮影は禁止です)

ちょっとだけでも覗いてみるかなー……という事で、今年のテーマ「イノシシ ~勢いのある年に~ 」の展示室にも入りました。 


【仏教の中のイノシシ】


金剛界曼荼羅は【金剛頂教】という経典に基づいて、大日如来を宇宙の中心に据える密教の世界観を図示したものです。
密教は、7世紀のインドにおいて成立しましたが、その後、インドのバラモン教やヒンドゥー教が積極的に取り入れられました。                
展示解説より


仏教尊像の一つ、摩利支天はイノシシに乗った姿であらわされます。


摩利支天は、古代インドにおいて、太陽光や陽炎を神格化したマーリーチーに起源をもち、仏教に取り入れられて仏法の守護神となりました。
陽炎はゆらゆらとゆらめいて実体を捉えられないことから、この尊を信奉すれば、つかまったり、傷つけられたりせず、あらゆる災厄をまぬかれると信じられていました。
こうしたことから、日本では戦国武将の守護神としてあつく信仰されており、楠木正成などが戦場に赴く際、兜の中に摩利支天像をしのばせていたと伝えられています。

           
摩利支天の尊像には、二臂
の女神形の他に、三面六臂・三面八臂の男神忿怒形があり、
         ※(臂(ひ)とは腕の事です。三面六臂は【3つの顔に6本の腕】という事です。)
忿怒形の男神摩利支天は一匹ないし七匹の猪に乗っている姿にあらわされています。                                                       
                                  展示解説より


入口から仏教に関わる図録や掛け軸・巻物で構成されていて、一番力が入っていたコーナーだと思いますが……イノシシをピックアップするのは本当に難しいですよね…(^_^;)と、学芸員の皆様たちの苦労を偲びつつ、サラリと流し見ました……。 


干支の12番目でもある猪ですが、美術工芸ではあまり題材にされないようで、どうやら展示物を選出するにも苦労した感じでした……(^_^;)


                   上から玉豚・埴輪の猪・十二類合戦絵巻……


玉豚…?あれ? イノシシじゃないの? と、お思いの方は多いかもしれません。
干支は元々中国からやってきたもので、中国では野生のイノシシの事を野猪と言い、家畜として飼っているものを豚と言いました。 亥年の「豕」は中国語で家畜の豚を示したもので、日本以外の東南アジアでは今も亥年はイノシシではなくブタになっています。
しかし流入当時日本では家畜としてイノシシは飼っておらず、「豕」と同じ意味を持つ漢字に「豚」「豬 」「猪」があったため、違えたとされています。 漢字って難しいね!


ともあれ……展示物の寂しさが、イノシシと日本人の関係を物語っていた気がします。
狩猟民なら肉も毛皮も頂けて命の恵みでしょうし、その力にあやかりたいとも思うのも自然でしょうけど、農民にしてみれば田畑を食い荒らす害獣というイメージの方が強いですよね…。 神聖化するにはイマイチエピソードが足りないと思うんですよねー…。


仏教に取り入れられた摩利支天も、結局はその猪突猛進パワーにあやかりたい武士階級を中心に信仰を集めたので、さらに噛み砕いて開運勝利と厄除けを謳って後、民間信仰の広がりに繋がるわけですから。(でもそれを言うと他の神将たちも…げほげほっ…ぐほっ


……何だかイノシシをディスってる感じになってきましたが、亥年は【植物の種の状態・芽吹く為の力を蓄えている】という意味を持つ年に当たるそうです。
猪突猛進パワー発動! じゃなくて、次に備えての準備段階とは意外ですが(まあ…肥え太るブタなら分からなくもない…)大地を踏みしめ駆けてゆく力を、この一年で着実に身に付けられるようにあやかりたいです。


御近所の摩利支天にも拝みに行きたかったのですが、時間も時間でしたから、後日改めてという事にして会場を後にしました。 お土産覗いてから(小腹空いたし)。

  こういう缶を見るとつい買いたくなるんですよね~(#^.^#) でもそれは我慢して羊羹だけ買いました。
  勿論、帰りにスグ食べました~~(笑)


帰りに、トーハクくんとユリノキちゃんと一緒に記念撮影してもらいました(#^.^#)
身バレしないように大幅に加工させて頂いております(笑)


ฅ(ミ・ﻌ・ミ)ฅฅ(ミ・ﻌ・ミ)ฅฅ(ミ・ﻌ・ミ)ฅฅ(ミ・ﻌ・ミ)ฅฅ(ミ・ﻌ・ミ)ฅฅ(ミミ)ฅ◞c⌒oつ
  小太郎   貫九郎     鈴    妙     千代治    梅    かめち     
 たちが、お腹空かせてママの帰りを待っているので駆け足でしたが、縄張りのマーキング(笑)はこれにて完了。 


今年は去年足を運べなかった分、沢山展覧会に出向けるように、気力体力充実した年にしたいです。 次は桜の時期だ!!

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