ねこじぞう本舗

家族(猫6匹)との日常や、郷里の思い出を忘れずにとどめておきたいなあとか思ってゆるゆる始めてみました。アニメや漫画も好きなので、イラストもアップしつつお気楽にやって行こうと思います。不定期更新。

ほのあかきぬくもり ~和のあかり展~

蝋燭の灯り・赤提灯・灯篭………
人は何故、この仄明るいものに心寄せるのだろうか。


まばゆいネオンや、ギラギラと真昼のような蛍光灯には見向きもせず、不安定な薄暗いものに まるで吸い寄せられるように足を向ける。


和のあかりは全てを曖昧に包み込んで、何故かしら、安らぎや温もりを感じさせる……


と、いう事でやって来ました目黒雅叙園リターンズ(笑)
           【和のあかり展】×【百段階段】
                         あかりを落とした文化財を灯す、日本の色彩、日本の祭り。



というコンセプトで催されているこの展示会。
年に一度、この会期中だけ普段は撮影禁止の部屋が撮影できるとあって、行った時は超混み込みの人だかり…(-_-;)
(来る前に上野不忍池の蓮の花を撮影してたし、時間的にも午後1時過ぎならそりゃ混むわな~(笑))
多分また来る、きっと来る。そう願いつつ今回はイモ洗い状態で流れようと思いました。
入場口で最初に出迎えたのは山口県柳井市の【金魚ちょうちん】でした。
                            雰囲気を感じて頂く為に、下地を黒で縁取ってます。

一番目の部屋は【十畝(じっぽ)の間】。 天井画は花鳥で、太い柱に黒漆を塗り螺鈿細工を施した重厚な作りのお部屋でした。部屋の名は花鳥を描いた荒木十畝から。

入口には福井県からの出展で、越前和紙で作られた行燈とスイセンの花が飾られていました。 紙というマテリアルが部屋の中にどっしりと、陶器で出来た花器を思わせるような重みをもって存在する。 光の成せる不思議さと和紙の可能性が生んだ美しい作品でした。 和紙工芸の進化は他の何より先を行っている気がします。
                ※画面の円の花鳥画は天井画の一部を切り取って配置しました。

下の水墨画は、墨絵アーティストの西元裕貴氏の作品です。
左の竜は入り口付近に展示されていた作品で、室内には別の襖絵の竜が大きくうねっています。 マグマにも似た強大なエネルギーを秘めて、闇に潜む主は人々を見つめていました。それとは対照態に掛け軸の女性は静かに佇んでいて、女神のような神聖性を感じました。西元氏は【大胆にして繊細】な作風で知られる新進気鋭のアーティストです。
今回目黒雅叙園に初出展との事で、間近に見られて感動しました…!


       
次に入ったのは【漁樵(ぎょしょう)の間】。
中国の【漁樵問答】の一場面を表した床柱の彫刻からの由来です。
この部屋は純金箔・純金泥・純金砂子というまさに豪華絢爛といった作りで、全てが超一級の美術作品…!圧倒されます!こここそ全体を撮りたかった…!
床柱は直径約60cmの立派な米檜で、樹齢280~300年ものだそうです。尾竹竹坡原図で盛鳳嶺が彫刻し、向かって右は漁師・左に樵を配しています。ボケて悔しい一枚…(-"-)

 ■床の間正面の美人画は菊池華秋作。

 ■欄間の彫刻は尾竹竹坡揮毫(きごう) 。五節句を配して四季折々の風景を楽しめます。

つい、室内装飾に目を奪われてしまいましたが、そんな緻密な作品に対抗できるのがこのねぶたの灯り。大胆で躍動感に満ちて迫力があります!漁樵の間に引けを取らない力強さのあるねぶたは、去年に引き続きの同室だそうです。

ところで、百段階段はまだまだ中腹にも辿り着いていません…。
階段の天井には扇形の図面に四季の花鳥が描かれ、これを一枚一枚見るだけでも時間がかかります。

  \\いらっしゃいませ【草丘(そうきゅう)の間】へ//

妖怪たちがお出迎えしてくれたこの部屋の名は、天井画と欄間絵を描いた磯部草丘の名が由来。 この愛嬌のある妖怪たちは、妖怪絵師 満尾洋之氏の「平成 妖怪百鬼夜行立体絵巻」という作品です。
和のあかり……そういえば【ちょうちんおばけ】も【狐火】も【火車】も【輪入道】も、一応日本の【あかり】に通じるのか……な……?(^_^;)

日本の原風景の夜とは、蛍の灯り・月の灯りが無ければ全く何も見えないような真っ暗闇でした。(今でもそんな場所がどこかに存在するはず。ウチの島もそう。)
ほんの僅かに足元を照らす提灯の火が心強くもあると同時に、いつ消えてしまうかもしれぬ不安が心の片隅にきっとあったと思います。
闇に潜む物の怪たちのいかにも怪しげな光も、提灯のイメージと重なって、おどろおどろしく不安定な灯りを想像したのかもしれません。 闇への恐怖と付喪神(妖怪)の信仰は百鬼夜行に結果しますが……この部屋のコンセプトもそれに近いものなのでしょうか…?
※下の写真は妖怪のパネルの一部を透かして投影させたもので、実際の展示にはありません(^_^;) 部屋の擦りガラスがいい感じでしたので、テーマにちょっと合わせてみたかったんです…。

そういえば以前、お腹の子供は光を感じるか?って調べた時に、感じる器官は発達していて、目は見えなくても外界の昼夜は感じるという研究報告を読んだ事があったなあ…。
薄暗い灯りはもしかすると、胎児が母体から赤い波長を感じた時の色に似ているのかもしれない。(青い光は波長が短いので遮断される)手のひらを太陽にの歌詞のように透かした掌の赤い色も丁度似ているし…母体に居た時の安心感もよみがえるのかな…。(あ、そういやB'Zも歌ってたなあ…「誰もが胸の奥によく似た夕日を持ってる」って。この感じももしかするとそうかも…)

丁度今、国立公文書館と江戸東京博物館で地獄展と妖怪展やってるから、勉強も兼ねて合わせて見に行ってこようかな。今月末までだから結構ギリだけど~~(^_^;)
        

        


気が付けば、草丘の間の作品一つも上げてなかった(^_^;) でも上手く撮れたのはこれだけ…。冬の雀はお気に入りだったので、何とか撮れてて良かった~~!スズメちゃん好き♡

次の【清水の間】は部屋が二つに仕切られていて、奥の間天井画はは池上秀畝の舞鶴と鳳凰・四方の欄間は小山大月の秋草が描かれています。今までの華やかさから比べると落ち着いた地味なお部屋です。

ここには着物を改造して作られた、素敵なデザインのドレスや花嫁衣装が展示されていました。そういえば目黒雅叙園って総合結婚式場だったんだよなあ…(^_^;)

隣の間には歌舞伎の連獅子の衣装が展示されていたのですが、部屋共々写真が手ブレ過ぎたので、次回に頑張ろうと思います…(^_^;) 橋本清水の欄間絵も全滅でした…。
そして階段を上り次の【星光の間】に入ると、今回一番見たかった方の作品が展示されていました\(^o^)/

簪作家 榮さんの作品…やっと実物を拝めた~~~\(^o^)/
この繊細な花の色!自然の造形に迫った緻密さ!ブーケとか花飾りって生花の美しさにはかなわないと思ってたけど、榮さんの作品をTVで初めて見た時に息をのむほど美しくて「こんなすごい物作る人がいるんだ!!」って衝撃を受けました…!
ガラス越しとはいえ、間近に見られて嬉しかった~~!!!
4点だけの展示だったけど、いつか他の作品もきっと見てやる~~~!!!

こちらからは造形作家 川村忠晴氏による【草木のあかり】。
木の葉や種・貝殻といった自然の造形を利用した灯りはとても可愛らしくて、玄関や机の上にさりげなく置いておきたい…。インテリアに欲しい…。(小っちゃいもの位なら私にも買えると思っていたのに、既に売り切れていました…(T_T) はっぱさん…欲しかった)

こんな風に壁掛けになっているのもおしゃれですよね(#^.^#)

この部屋は趣味のものが多くて、どの作品にも人だかりで大盛況でした(^_^;)

お次は【清方の間】
そう。 美人画の大家、鏑木清方です。全面に清方の作品を配した清方美術館です…。

この部屋に窮屈そうにおさめられているのはオロチ退治に使用される人形です。
神楽の衣装や面が一緒に展示されていましたが、機械仕掛けで動いたら面白かったのに…ちょっと残念な気がしました(^_^;)

次の階段を上りきったら百段目の最上階。最後のお部屋が控えています。

この部屋は切り絵作家・早川鉄平氏の【伊吹の森】という作品が、天井にも襖にも広がっていました。 畳の上に敷かれた長めの人工芝生のふかふかとした踏み心地が、草の上を歩いているようで気持ち良かった~(#^.^#)

白黒の切り絵の浮き立つような力強さと、光に反射したり透過したりするフォルムの重なりが森の深さを感じさせる作品。天井画には松岡映丘門下の方の作品が居並び、美しい彩色の動物や植物が描かれています。が、それを凌ぐほどの力量で白と黒の襖絵が迫って来ます。切り絵もこうして大きな作品にするととても見ごたえがあるし、作品世界に入り込んだような気分になれます。清々しい部屋でした!

ここまで100段階段を一気に見学しましたが、やはり時間がある時に襖絵や天井画などをじっくりつぶさに見てみたいです。(そして撮影したい!手ブレばかりで上手く写せなかったから…) 
それぞれの部屋にそれぞれの灯りがあって、とても見ごたえのある展示会でした!
【和のあかり】というテーマでこんなに多様な展開が見られるなんて、豊かでとても奥深い地域文化に感動します。
おそらく来年も催されるだろう事を期待しつつ、そしてもう一回位見に行ける事を願いつつ、一旦退場しました…。
          何故なら…まだ見てない場所があるからっ…!



そう……エントランスからのアプローチ、前回の雛人形の時にも写したあの招きの大門前。ここを見逃してはいけないっっ!!


和紙の色が浮き出るこの煌びやかでダイナミックな和のあかり版エレクトリカル・パレードの美を見て下さいっっ!!職人さんの技と、感性と、伝統文化のきらめきを!!
これらが街中を悠然と練り歩く夜祭りこそが最大の見せ所!
鮮やかな花火の如く、鮮烈に夏の記憶を彩るこの圧倒感がたまらない\(^o^)/\(^o^)/
一気にお祭り気分で血が騒ぎます!!


そして灯りは異世界へといざなう灯りでもあります。


この幻想的な輝きを醸し出すのもやはり和紙から作られた灯り。

ガラスとはまた違った柔らかな光が温もりを感じさせますね。
造形も然ることながら、紙の厚さも漉き方も変えて、光の透過度やその陰影のもたらす効果を計算して作られた灯りの為の芸術作品。
和紙は本当に素晴らしい素材だと思います…。



続いて向かいましたのは建物奥のお庭です。
前回は気後れして探索できなかった所に、今回は突入したいと思います…!


振り返るとこんな感じ。何か…人間ってすごいですよねー………。こんな物作っちゃうんですから…。

と、まあ…こんな感じで(笑)今回はかなり自由気ままに満喫してきました\(^o^)/
【和のあかり展】は【あかり】というコンセプトだけでも限りなく広がるので、部屋ごとの見せ方とか纏まりが良かったと思いました。
そしてお庭の素晴らしい事…! ホント、住みたい。マジ住みたい。(笑)
陸の竜宮城はおもてなしの宝庫でした(#^.^#)


外に出ると夏の青空がいっぱいに広がっていて、雨雲がどこかに流れて行っていました。 帰りはかなり暑かったです! 坂道は汗だくでした!


       という事で……! 目黒雅叙園さん、また遊びに来ます!
      そして今度こそ、あのカフェラウンジでお茶するんだ!!
          お楽しみはまだまだある方がいいっ!\(^o^)/


         そう誓った2016年 8月の始まりでした~~!
                   ↑
         (つまりは、また書くのが遅れたわけやね…(^_^;))



P・S  今回はアップする画像が多過ぎて、加工とか編集作業にかなり時間がかかりまし     
    た……(-_-;) うん…疲れた……(笑) 




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